1日目
オリエンテーション 口腔内写真 金子一芳
口腔内写真撮影の実習
X線写真の読み方 千葉英史
実習:レントゲン写真の位置づけ 千葉英史
ゼミレポート
歯科医にとって臨床記録とは何か。そのヒントは金子先生の素晴らしいスライドと言葉の中にありました。口腔内写真は超接写、光源も同じ入り口、ほとんどがミラー像であるなどの特異性がありますが、現在進行形で自分の臨床を見つめるためにも、また経過観察の中で自分の臨床を再評価するためにも非常に重要であるため、写し出された写真が本来の姿に限りなく近いものであるかどうかをもっと私たちは意識しなければいけないと改めて感じました。
また実習では受講生同士がグループに分かれてお互いの口腔内を撮影し、撮影の難しさ、患者の気持ちを確認しながら何度も練習を行いました。
”自分が行った処置が正しかったかどうかというのはその経過の中でしか分からない”という金子先生のお言葉がとても印象的でした。
午後は千葉先生にX線写真の読み方、撮影方法についてご講義いただきました。
歯や歯周組織の変化をより細かく正確に観察するためには、規格性が高く鮮明なX線写真でなくてはならない意味を知り、実習ではインジケーターの位置づけを行いました。また異常像を読み解くことは、正しい診断ができるだけでなく、口腔内写真と同様、経過の中で症例を評価するためには必要不可欠であることを再認識しました。
2011年度基本ゼミ卒業生 アシスタント 中西恵美
2日目
骨縁下ポケットへの対応 千葉英史
歯周基本治療 鎌田征之
シャープニング SC/RP 実習 鎌田征之
ゼミレポート
午前中は鎌田先生に歯周基本治療の進め方についてご講義いただきました。歯周基本治療は歯科医と衛生士、そして何より患者さん本人の協力がなくてはスムーズに進めることはできません。具体的にどのように患者さんを導いているのかという鎌田先生ご自身の臨床でのコツもお聞きすることができ、明日からの臨床が楽しくなる内容ばかりでした。
シャープニング実習ではブレードの構造を知るところから始まり、キュレットで練習を行った後、実際に模型上にてSRPを行いました。本当に基本的なことではありますが、今まで歯周基本治療を衛生士にお願いしていたという先生も多かったため、受講生みんなが真剣に取り組んでいました。
午後は「骨縁下ポケットへの対応」ということで千葉先生の症例を通して学ばせていただきました。前日に引き続き、X線写真の読影ポイントや動揺を読むことの大切さを知り、歯周治療における炎症と力の問題について深く考えることができました。2日間を通して、この会場にいた誰もが千葉先生のデンタルの美しさに眼を奪われていました。
2011年度基本ゼミ卒業生 アシスタント 中西恵美